日本で昔からされてきた子育て法「おんぶ」
昔は欧米で、奇異に思われてきたアジア独特の子育てスタイルですが、そのメリットの多さから、現在はハリウッドセレブもエルゴでおんぶして歩くなど、世界中で人気の子育てスタイルになっています。
●ママの行動を観察できるから、赤ちゃんの脳にいい
ママのお腹に包まれる抱っこに比べ、おんぶの背中は開放的で目線も高くなるため、周辺を見渡すことができて、じっと観察している赤ちゃんが多いのです。
赤ちゃんをおんぶしていたら、いつの間にか葉っぱをむしっていた、洗濯物を引っ張っていた、など、赤ちゃんが自由に手を出していたずらすることが多いのも、その証拠です。
●ママの体がラク
背中に背負うことで、ママも疲れにくく、子どもをあやしながら家事をすることができます。
体重の大きい子や、大きな子が甘えたいときも、おんぶなら大丈夫ですね。
●密着する時間が長く、赤ちゃんが安心できる
前述の理由から、ママがラクに長時間背負えて、前が空いているため洗い物などの家事もはかどるので、抱っこに比べて、おんぶは長時間続けることが可能です。ママが前かがみの姿勢をとっても、赤ちゃんの背骨に悪影響がでないのも、メリットです。
おろすと泣いちゃうという、甘えん坊の赤ちゃんも、おんぶなら泣かずに、ずっとママに密着していられるのです。
●赤ちゃんが安全
火や油や刃物を使う料理、洗剤を使う掃除など、おんぶの方が、ママの前がしっかりあいて、赤ちゃんに危険が少なくなります。
ママが転んだり、何かがぶつかったとき、赤ちゃんを犠牲にすることが少ないのも、おんぶです。
抱っこはママの足元が見えにくくるうえ、よろけたときにバランスを崩しやすいので、もし抱っこにするときは、スニーカーなど安全な靴にすることが鉄則です。
ママと密着する時間が長く、外界に触れて刺激が多く、いざという時も安全。
子どもの脳の発達によい影響がいっぱい、メリットばかりですね。
Photo by Tatsuo Yamashita