最近は二世帯住宅にする家庭も増えていますが、同居とは違います。
●同居と二世帯住宅ってどう違うの?
「同居」と言うと同じ屋根の下に一緒に住むことを言いますが、二世帯住宅は2つの家を1つの場所に収めることを言います。
では実際に同居と二世帯住宅は何がどのように違うのでしょうか。
●同居
同居するということは同じ家に住むことですが、ほとんどの場合は、ご主人あるいは奥様の実家に住むことになります。
その家の習慣がありますので、たとえば授乳中にご主人のお父さんがノックもせずに入ってくるということがあります。
ノックをしてから部屋に入る習慣がない家で、突然こうしたことが行われると恥ずかしいですし止めてほしいと思うのですが、言葉で伝えない限り理解されることがないので、きちんと口に出して言うことが大切です。
どうしても「親世帯の家」という感覚になってしまうため、子ども世帯だけの部屋を用意して、そこには無断で入らないようにしてもらうなど、うまくやっていくためのルールを、最初に用意しておくと、トラブルを減らすことができます。
●二世帯住宅
では二世帯住宅はどうなのかと言うと、一般的には1つの家に2つの世帯が住み、キッチンやトイレ、お風呂も共用するか、玄関だけ一緒にして1階を親世帯が、2階を子ども世帯が使うか、玄関も設備も別々にするというパターンがあります。
キッチンなどの設備を共有する場合お互いがお互いに気を使わなければならないため、特に子ども時代から一緒に過ごしていない方のパートナーはストレスがたまりやすいと言います。
ただすべての設備を共有する場合はほぼ同居ですから二世帯住宅とはまた違った定義になるようです。
二世帯住宅のメリットは、親世帯に子どもを見てもらったり、経済的ゆとりが出たり、子どもが礼儀正しくなったり、相続税が軽減されたり、と言う子ども世帯側のメリットがあります。それだけでなく親世帯から見ても、家事を協力し合える、孫と一緒に過ごすことができ毎日刺激が出る、資産計画や相続などの負担が少ない、何よりすぐ近くに住んでいるという安心感があります。
もちろん病気になったときに急いで車を出さなければならないことがある、嫌いな食べものを渡されることがあるなどでメリットもありますが、二世帯住宅はどちらかと言うとメリットの方が大きく、減税の対象にもなるため、ハウスメーカーも二世帯住宅に関する資料を提供することが多いのです。
ただし、トラブルになる場合は、二世帯住宅でも過干渉なケースがありますし、いざ転売する時に、売りにくい物件となってしまうケースもあるので、注意が必要です。
Photo by Robbie Sproule