電車やバスに乗るとき、公共機関などに出入りするとき、ベビーカーに子どもを乗せた状態で出かけた場合、皆さんはどうしていますか。
ベビーカーは意外と幅を取るデザインのものも多いため、周囲に気を使ってベビーカーを折りたたんで、抱っこ紐やおんぶ紐などで子どもを背負い、がんばっている人も多いです。
しかし、赤ちゃんが大きくなってだんだん重たくなってくると、抱っこやおんぶをするお母さんも大変になってきます。
また、子どもを何人か抱えているお母さんに至っては、周囲が混雑して、ベビーカーをたたんだ方がいいとは分かっていても、たたむにたためない状況になってしまう事もあります。
●「ベビーカーをたたんで」の呼びかけはNG!
そんな家族のために、2014年、国土交通省が、混雑時も含めて、ベビーカーをたたまなくてもいいことを発表。
実際にベビーカーをたたまなくても、7割近くの人は「迷惑でない」と答えており、一部の人が、ベビーカー利用者にクレームを言っていたという実情もあったようです。
確かにベビーカーで飛び込み乗車したり、迷惑な使い方をしている人もいるので、改めるべきではありますが、ほとんどのママ達は、マナーをわきまえて正しく使用しているはずです。
●まだあまり知られていない「ベビーカーマーク」
国交省はさらに「ベビーカーが優先されるべき」サインとして、ベビーカーマークを作成しました。
ベビーカーに乗っている赤ちゃんをお母さんが押しているデザインのマークで、このマークが付いているところではベビーカーが優先されます。
ベビーカーのまま乗車できることで、せっかくお昼寝したのに抱っこやおんぶに切り替えることで起こされてぐずられることがなくなるほか、ベビーカーに乗せたままだと歩き回ったりしないため、他の乗客に迷惑をかける必要がありません。
お母さんにとっても乗り降りする際いちいちベビーカーをたたんだり広げたりしなくて良いので、精神的にも肉体的にも楽になります。
しかし、このベビーカーマーク、親にとっても子どもにとってもありがたいマークであるにもかかわらず、まだまだ周知徹底されていません。
行政の調査によれば半数以上がマークの意味を知っていませんでした。
ベビーカーマークの周知徹底を図り、気軽にお出掛けができるようにするためにも、ベビーカーマークを周知徹底させると共に、ベビーカーを利用するパパママがきちんとマナーを守って使用していくことが大切なのです。