賛否両論ある公共の場での授乳ですが、これは日本だけでなく海外でも同じようです。
フェイスブックに投稿された1人のママの、カフェでの授乳体験談が話題を集めています。
●外出先で泣き出した赤ちゃん
ニュージーランドに住む22歳のマックイーンさんは、生後8週間の男の子、ジャクソンくんのママです。
ある日、2人だけで朝食を食べるためにカフェに出かけたそうです。
赤ちゃんと2人だけの外出、しかも、食事をするとなれば、ママは期待と同時に緊張感も相当なものです。
始めのうちは静かにしていたジャクソンくんでしたが、朝食がテーブルに運ばれくると、自分もお腹が空いてきたのでしょうか、おっぱいが欲しいとぐずり始めたそうなのです。
ママとしては、カフェでの朝食を楽しみにしていたはずで、できれば、食べ終わるまで待って欲しかったはずです。
でも、ぐずる我が子を放置して、朝食を食べるわけにはいきません。
冷めていくだろう食事を前にしてママはそのまま授乳をする、といったことも珍しいことではありません。
●授乳室もなく、テーブルで授乳
しかし、このときは公共の場です。
授乳室がないカフェだったために、マックイーンさんは、座ったまま授乳を始めたそうです。
すると、その時、マックイーンさんが授乳するのを見ていた一人の老婦人が近づいてきたそうです。
●ママたちはこんな些細な思いやりが大きな力に!
「授乳をしないように」と怒られるに違いないと思っていると、なんとこの老婦人は予想にしないことを始めたそうです。
授乳をしているマックイーンさんを叱るどころか、テーブルに並べられた食事を、授乳しながらでも食べられるように、と一口サイズに切り分けてくれたそうなのです。
そして、「なんて良いお母さんでしょう。あたなに冷たい食事をさせるわけにはいかないわね。」と声をかけてくれたそうなのです。
マックイーンさんは、涙をこらえるのが大変だったそうです。
フェイスブックに投稿されたこの体験談は、2016年の5月31日に投稿されて、6月5日には32万ものいいね!が付いているそうです。
ママたちはこんな些細なやさしさ、思いやりに触れることで、大変な育児も頑張れる力になりますね。
Photo by Toshimasa Ishibashi