出産後母乳が出るか出ないかは人によって違いますが、母乳の出が悪いと落ち込むこともあるものです。
しかし母乳が出ない母親の代わりにと、甥っ子に母乳を上げた女性の行動が物議をかもしています。
・甥っ子への授乳は正しいのか
オーストラリアに住むメグ・ネーグルさんは甥っ子のベビーシッターをしていました。
授乳のために母親は母乳を入れたボトルをメグに渡していたのですが、甥っ子はそれでは授乳せず、一向に泣き止まなかったのです。
そのためメグは赤ちゃんを落ち着かせるために自分の母乳を甥っ子に与えました。
自分の中でとどめるだけならよかったのですが、メグはその様子を写真に撮ってSNSにアップしたのです。
このメグの行動は物議をかもしましたが、これは人類が自然に行ってきたことだと話します。
もちろん母親の許可を得た上で自分の母乳を甥っ子にあげたのですが、周囲からは衛生的な問題や考えがおかしいなどという批判が殺到しました。
・授乳コンサルタントの意見
母親が赤ちゃんにおっぱいをあげることは昔から行われてきたことですし、食糧事情が貧しかった日本でも母乳の出が良かった母親がほかの家の赤ちゃんに母乳を上げることは行われてきました。
ですからメグの行為が間違っているということは決してないと授乳コンサルタントの一人は言います。
授乳コンサルタントの女性は自身のサイトで授乳に関する質問や不安にこたえる活動をしています。
よく自分の子供に母乳を上げた方が良いかと聞かれますが、彼女は良いと答えます。
確かに衛生面の不安を抱える母親は多いでしょう、しかしメグのケースはこうした質問の答えに該当します。
授乳は恥ずかしいもの、怖いものと考える母親もいますが、決してそのようなことはなく、赤ちゃんだけではなく母親にとっても必要なものなのです。
自分の子供でなければ母乳を上げる必要はない、という方もいるでしょうが、メグの行動が世界中でどうとらえられているか、賛否両論はありますが勇気の必要な行動であることは間違いないでしょう。
Photo by Sander van der Wel