赤ちゃんや小さな子どもたちは、体温が高く、皮膚が薄いため、大人よりも蚊に刺されやすいですね。
しかし、薬剤で駆除するのは、赤ちゃんの寝ている部屋ではあまり使用したくない方法です。
そんな時、キッチンにある食品だけで作れる、蚊の駆除液はいかがでしょうか?作り方をご紹介します。
●フィリピンで活躍する「蚊とりボトル」
デング熱が流行しているフィリピンでは、蚊に刺されることで感染し、毎年数万人の死者が出ていると言われています。
これを予防するため、下水処理サービスの会社「マイニラッド社」が考案したのが、この「蚊とりボトル」です。
●用意するもの
(1)ペットボトル(2L)1本
(2)ぬるま湯(40度前後) 200ml
(3)ブラウンシュガー(なければ砂糖)50g
(4)ドライイースト 1~2g
●作り方
(1)ペットボトルの上部を切り取ります。
(2)ペットボトル内に、ぬるま湯 200mlとブラウンシュガー(なければ砂糖)を入れ、よく溶かします。
(3)容器のお湯が熱すぎないことを確認してからドライイーストを入れます。
(4)ペットボトルの上部をさかさまにして、じょうごのような形でボトルにセットします。軽くセロテープでもとめるとよいでしょう。
(5)2時間~半日でイースト菌が砂糖を取り込んで醗酵し、ぷくぷくと泡立って、パンのような香りが漂ってくるはずです。
ボトル内から二酸化炭素が放出され、血を吸う蚊が寄ってきますが、一度入ると出られないトラップになっているのです。
・効果は2週間ほどです。
・なるべく温かい場所におき、ボトル内の温度を下げないようにすると、効果が発揮されるといわれています。
・ボトル全体を蚊が好む黒い紙で覆うと、日光が当たって温度もキープでき、一石二鳥で効果があるといわれています。
原理としては、砂糖を餌にして、イースト菌が発酵する時に出す二酸化炭素で、蚊を呼び寄せます。お湯が熱すぎるとイースト菌が死んでしまうし、冷たいと発酵がにぶくなり、効果が薄くなるといわれています。
●効果はあるの?
話題の「蚊とりボトル」をいろんな人が作って試していますが、日本ではフィリピンと違って、一日中暑い場所がないため、フィリピンで紹介されているほど大量に蚊がつかまらないようです。
実際に、この「蚊とりボトル」にどれだけの効果があるのか、眉つばだという人もいます。
理想
現実
ただ、赤ちゃんやペットの健康を考えて、効果より安全性を第一に選びたい方は、一度「蚊とりボトル」を試してみるといいかもしれませんね。
<出典>
Photo by Philip Dean