虫歯は、赤ちゃんの口の中に、周りの人間から虫歯菌をうつされて入り込むことで起こります。
そういった医学的な知識が広まっているので、わが子に虫歯菌をうつさないよう、キスを控えたり、食器を分けたり、多くのママ達はとても気を使っています。
ところが、実は世界には虫歯にならない子どもが2%だけいます。
この子どもたちはなぜ虫歯にならないのかと言うと、虫歯菌がいない訳ではなく、口の中に虫歯菌を除去してくれる菌を保有しているからだということが判明しています。
●虫歯ゼロを目指すための研究
ニュージーランドの研究で明らかになった虫歯菌を除去してくれる菌は、応用すれば虫歯菌を持ち虫歯になる可能性を秘めている子どもでも、虫歯を作らずに済みます。
日本の歯科医師、斉藤鉄也さんは、この2%の子どもだけが持つ特別な菌「BLIS M18」を研究しています。
虫歯を予防する方法は定期的に歯医者に通ってフッ素を塗ってもらう、普段から歯磨きをきちんと行うことが主流ですが、斉藤医師は口の常在細菌の中でも悪さをする菌を減らしていくこと、逆に虫歯菌などを減らしてくれるいい菌を増やしていくことだと言います。
どんなに注意していても子どもの歯に虫歯ができるときはできてしまうのですが、実は普段のケアに使われる歯磨き粉などには殺菌剤などが含まれており、いい影響を与える菌までも殺してしまうというのです。
この研究をもとに、製薬会社がつくった子ども用の歯磨き粉には、「BLIS M18」が配合されているそうです。
従来の歯磨き粉で問題視されていた、子どもの歯を不健康にする殺菌剤や凝固剤、粘結剤に防腐剤を使用していないことも、利点としてあげられています。
イチゴ味で、歯磨きの後に口をゆすぐ必要がなく、無添加なのもうれしいところです。
この効果が本物なら、現在の幼児たちは、年をとっても、健康な歯を維持していられる可能性が高くなりますね。
嫌な虫歯治療を経験させずに済むかもしれません。
ひとまず、ママ自身の口で試してみたいところですね。
<出典>
http://kodomohamigaki.com/brian/
Photo by Donnie Ray Jones