東京・国分寺市で、おんぶ自転車による死亡事故が起こっています。
母親は、生後7カ月の赤ちゃんをおんぶして自転車に乗り、道路を横断中していた際に、乗用車と接触しました。
赤ちゃんは亡くなっています。
●東京で起こったおんぶ自転車での死亡事故
事故が起きたのは、東京・国分寺市の府中街道で、2016年5月6日、午前10時頃に子供をおんぶして自転車に乗った女性が、路地から道路を横断しようとした際に、反対車線から走ってきた自動車と衝突しました。
自転車と女性は転倒し、おんぶされていた生まれて7カ月の山田駿成ちゃんは、頭を地面に打つなどして死亡しました。
母親の方は軽傷で済みました。
現場付近で、小さな子どもを持つ女性に取材したところ、
「抱っこ紐で子供をおんぶして自転車に乗ったことがあるけど、なんか紐が緩かったりとかして、自分と体が密着していないときに、子供が落ちそうになるんですよね。危ないなと思ったのでやめました」
「(事件があってから)もう絶対、おんぶとか抱っこして、自転車に乗りたくないなって思いました。やはり歩道も狭いし、車の量も多いので」
と言った声が聞かれました。
買い物や、上の子の幼稚園の送り迎えなどの際に、やむを得ず子供をおんぶして自転車に乗ることがあります。
法律でも禁止はされていませんし、実際に小さな子を連れて移動する際に便利です。車の運転ができないママさんもたくさんいます。
しかし、万が一、何かに接触などをした場合、力の弱い女性では、自転車を支えきれずに転倒してしまう可能性が高いです。
子連れ自転車は便利な分、危険も多いに潜んでいることを忘れないでおいてくださいね。
●子どもを連れている時は、ていねい過ぎるくらいの交通マナーで!
おんぶ自転車に限らず、子どもを乗せて自転車や自動車を運転する際は、ていねい過ぎるくらいに、交通ルールを守り、一時停止や横断歩道での横断をこころがけましょう。
天候が悪い日は、自動車や、時間がかかってもベビーカーを使うなど、他の交通手段も検討しましょう。
子どもを乗せる場合は、必ず子乗せ用の自転車を使い、子どもには必ずヘルメットをつけさせましょう。どんなに嫌がっても、命には代えられません。
また、時間に遅れている場合も、スピードを出して間に合おうとしてはいけません。親の焦りが一番危険なのです。
大人の交通ルールを子どもたちは見ています。
日頃、無茶なことをしていると、子どもも真似て、いつか事故に遭うこともあります。
命を乗せていること、そして、将来の子どものお手本となっていることを忘れないよう、常に意識したいものですね。
http://www.asahi.com/articles/ASJ5C4R8ZJ5CUTIL01W.html
Photo by Critical Moss