「妊婦は病気じゃない」こんなフレーズを、誰でも一度は耳にしたことがあるはずです。
この言葉を身内から言われたとある妊婦さんの話しがツイッターであり、多くの女性が怒りの声を寄せています。
妊婦さんに対する認識、知識が、世代によって大きく異なるようです。
・「妊婦は病気じゃない」高齢者の発言にもやもや・・
妊婦さんのお腹の中には、大切な小さな命が宿っています。
普段の生活の中でも気を付けなければならないことが多くなります。
無理をしないようにして、食事の内容にも気を付けたりと、妊娠期には本人も周囲の人たちもいろいろと気を付けたい時期です。
しかし、このような現代の妊婦さんや周囲の人の認識と大きく違う高齢者の方は、悪気もなく「妊婦は病気じゃない」などと言った発言をします。
そして、病気じゃないのだからと、しんどくても休ませてくれません。
こんな内容のツイッターがあり「信じられない!」と多くの女性を驚かせています。
「妊婦が病気じゃない」のなら、高齢という状態も病気でないのだから、そんなことを言う人は将来足腰が弱ったときにいたわられなくても文句は言ってほしくない、といった内容のツイッターです。
確かに、辛い妊婦さんが、こんなことを言われれば、言い返したくなるのも無理はありません。
・妊婦は確かに病気ではないけれど・・
確かに妊婦は病気ではないけれど、非常に不安定な身体で、子宮外妊娠や妊娠高血圧、他に脳出血や出血多量などのリスクがあります。
もちろん、順調に元気な赤ちゃんを出産する女性もたくさんいて、出産直前まで元気に働いている女性もいるでしょう。
しかし、そんな女性ばかりではないこともしっかりと認識しておく必要があります。
そして、健康体の女性でも、妊娠することで身体が不安定になり、とてもしんどくなる人もたくさんいます。
無理をすれば、流産や命の危険にさらされることもあります。
実際に妊娠経験のある高齢者の中には「大事にしすぎるから問題が起こるんだ」「もっと運動しなさい」などと言う人もいるでしょう。
確かに、妊婦さんの運動不足は良くないことで、ある程度の運動をすることで、出産もスムーズになるのは事実です。
しかし、これも身体が安定している妊婦さんにあてはまることで、無理をして行うことではありません。
高齢者から、こんなことを言われてモヤモヤしている女性もたくさんいるかも知れませんが、お腹の中の赤ちゃんのためにも、聞き流してストレスを溜めないようにしましょう。
Photo by Thomas Pompernigg