障害と言うのは何かしら心身に影響を与えるものですが、時に友情を呼び起こすこともあります。
ご紹介するのは片足を失った少年が友達に見せた友情のワンシーンです。
・障害に負けない少年との出会い
アルゼンチンに住む10歳の少年サンチャゴ・フレデスくんは元インテルで活躍したディエゴ・ミリート選手の引退試合を見ようと巣アジア無に足を運びました。
フレデスくんには生まれつき障害があり、右足の太ももから下がありません。
そのため移動するには松葉杖を使うしかないのですが、それでも障害に負けず、サッカーや空手を愛していました。
スタジアムを訪れたフレデスくんでしたが、フェンスがあまりにも高いためグラウンドが見れず、松葉杖を台替わりにしてグラウンドを見ることにしました。
そんなとき、横にいたのが同じようにフェンスが高くて試合が見ることができない少年だったのです。
・僕の杖を使って
横にいる少年はフレデスくんと同じくらいの背丈でしたので、何とか試合を見ようと背伸びをしていました。
はその様子を見てフレデスくんは名前を知らない少年に自分の松葉杖を1本貸したのです。
フレデスくんの母親がその様子を撮影しSNSサイトに投稿すると瞬く間に反響を呼んだのです。
もちろんフレデスくんは自分は松葉杖が1本あれば試合が見れるから一緒に試合を見よう、という気持ちで松葉杖を貸したのでしょう。
親切にしてあげようという気持ちはなかったかもしれません。
しかしフレデスくんは今まで困っているときに助けてくれた人がいるから、自分も困っている人がいれば助けてあげようという気持ちを持っていたのです。
片足がないというハンデなど気にもせず、自分から進んで誰かのためになることをしてあげられるのが10歳の少年フレデスくんなのです。
この後2人がどうなったのかは書かれていませんが、小さな少年たちの、このときの友情は世界中に共感を与え、無意識のうちに助け合うこと、素直に行動することの大切さを教えてくれています。
Photo by Alan Levine