赤ちゃんは授かればみんな五体満足で産まれてくるというわけではありません。
ある夫婦は赤ちゃんに障害があることを告げられ苦悩しましたが、出産することを決意しました。
・妊娠中に分かった水頭症
3人目を授かったニック・シュナーさんとブルックリンさんは喜びに満ち溢れていましたが、妊娠中期のある日、医師から重度の水頭症であることが告げられました。
水頭症は脳の中に髄液が溜まっている状態で、その後夫婦は、胎児の専門家が多いシンシナティ子ども病院を紹介されましたが、そこでもやはり胎児が生きられる可能性は低いという診断だったのです。
胎児の状態は非常に良くないということで胎児を診る専門家達も胎児の脳の中にある液体の量を計り、観察することを途中で止めてしまったというのです。
MRI画像も赤ちゃんの頭に異常があることを示しており、赤ちゃんが生まれてもすぐになくなる可能性が90%以上で、たとえ生き延びたとしても先天性障害を背負い、日常生活を送る場合には困難を極めると言われたのです。
・重大な決断をしなければならないとき
母親はシンシナティの病院からほど近いホテルへ移り住み、夫も2人の子供の面倒を見ながら働き、ホテルと自宅を行ったり来たりしていました。
そして7月8日、ブルックリンさんに陣痛が起き、帝王切開が行われることになったのです。
医師と夫婦は人工呼吸器の使用や、いつそれを取り外し、赤ちゃんを天国に送ってあげるかなど話し合いました。
でも、生まれてきた赤ん坊は、逆に元気な産声を上げながら出てきたのです。
今までにないくらい愛おしいとニックさんに思わせるほどの声だったのです。
チャーリーと名付けられた赤ちゃんは乳幼児のための集中治療室に入院しましたが、ほかの赤ちゃんと変わらない成長を見せています。
心室は多少大きいということですが、経過観察でいいくらいだそうです。
なぜ髄液の量が解消されたのか、それは医師にも説明できないそうですが、チャーリーくんの奇跡にみんな喜びました。
神様は本当にいること、奇跡は待っていること、希望を失わないことが何より大切だということを一家に教えてくれたのです。
Photo by Love What Matters