1985年から始まった厚生労働省による幼児栄養調査の結果で、調査開始30年で初めて、母乳育児の割合が5割以上になったことが公表されました。
完全母乳育児をするのか粉ミルクで育てるのか、または混合で育てるのかは、それぞれの事情や考え方があります。
ただ、特にここ10年の間に母乳育児のママが増えているのは確かなようです。
・調査開始30年で初めて「母乳で育児」が半分以上に!
1985年から、厚生労働省では幼児栄養調査を行っています。
内容は、生後1か月と3か月の保護者が赤ちゃんを母乳で育てているのか粉ミルクなのか、または両方で育てているのかを調査するもので、過去30年で初めて完全母乳育児の割合が、生後1か月と3か月とも5割以上になっています。
この調査は、1985年度から10年ごとに実施されているもので、今回は2015年9月に行われて、5月末時点で6歳未満の子供がいる世帯が対象となっています。
2015年度の調査では、生後1か月の母乳育児の割合が51.3%で、生後3か月が54.7%となっています。
前回の2005年度の42.5%と38%から大きく上回る結果となりました。
また、粉ミルクと母乳と両方で育てたケースも含めた割合も高くなっており、生後1か月では96.5%で生後3か月は89.8%という結果になっています。
・スキンシップ重視のママが増えた!?
海外では、母乳育児をするとバストの形が崩れてしまうなどと気にして、母乳育児をしない方針のママもいます。
しかし、日本ではそれよりも、我が子とのスキンシップのため母乳育児をしたいと思うママが増えているのでしょうか。
ただ、完全母乳をしているママの悩みも多く寄せられており、「母乳が足りているか分らない」「授乳が負担」「母乳が不足気味」などの声があります。
母乳育児でなければスキンシップが出来ない、栄養が足りない、ということもありませんし、反対に母乳育児が大きな負担になってしまってはいけません。
ママがストレスなく気持ちよく子育て出来る形を見つけることが大切ですね。
Photo by Oleg Sidorenko