つい最近待機児童解消のために厚生労働省が打ち出した方針に入園予約制があります。
1歳から入園できるよう前もって予約する制度のことですが、本当にこれで待機児童問題が解決するのでしょうか。
・認可保育所入園予約制のメリット
厚生労働省によると認可保育施設などに入園予約制を導入することで1歳からの入園が比較適しやすくなり、育児休業を取りやすくしているとしています。
2017年度予算の概算要求に自治体をサポートするための必要経費を盛り込んでいます。
自治体によっては認可保育施設の定員の空きはほぼ0で、1歳児は0歳時から上がってくる子供で90%は埋まってしまいます。
さらに年度途中からの入園は非常に厳しく、保護者の育児休暇が十分ではなくても新年度で育児休暇を切り上げ子供が0歳から入園するというパターンが増えているのです。
しかし可能であれば子供が1歳になるまでは家で見ていたいという親が多いのも事実です。
・認可保育所入園予約制今後の課題
認可保育所入園予約制は確かに1歳まで育児休暇を取りたい親御さんにとってはメリットが大きく、確実に入れると思えば子育ても楽しくなり、保活のストレスからも解放されます。
しかし人気の保育所ほどすぐに予約が埋まってしまい希望する保育所に入ることができない、兄弟姉妹で同じ保育所に通うことができないというデメリットもあります。
家あるいは職場から通いやすい保育所に予約することができるかどうか、というのは今後の大きな課題となってきますし、予約制も保育所が独自に行うのか、それとも申し込みを取りまとめる自治体の担当部署が行うのか、住居地のある区や市以外の保育所を希望する場合はどうするのかなど課題は山積みです。
ですが1歳から保育所に入れたい、2月、3月生まれだから産休明けに入れることができず、1年待つと1歳児クラスからの入園で競争が激しいという親御さんにとっては保活を楽にする手立てなのかもしれません。
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