赤ちゃんの頃には予防接種がたくさん続きますが、大泣きしないか嫌がらないかと、赤ちゃんよりもママの方がドキドキです。
「恐くないよ!」「痛くないよ!」と、作り笑いをするママの姿は、赤ちゃんにはどのように映っているのでしょうか。
・ママの顔を見ている赤ちゃんたちの実験!15ヶ月の赤ちゃんは!?
大人だって痛くて怖い注射なので、ママは少しでも赤ちゃんの気持ちをなだめようと。作り笑顔や「痛くないよ!」といった言葉で励まそうとします。
こういったママの優しいウソに対して、赤ちゃんはどんなふうに見ているのかを調べる興味深い実験がカナダで行われました。
実験では、15ヵ月と18ヵ月の赤ちゃんが計92名参加しています。
内容は、赤ちゃんには1人で椅子に座ってもらい、その目の前で大人がさまざまな演技をするというものです。
ここでは、起こったことへのリアクションがミスマッチなものもあえて混ぜ込み、赤ちゃんの反応を確かめます。
プレゼントをもらったのに、悲しそうな表情をするなどです。
15ヵ月の赤ちゃんは、普通のシナリオでもミスマッチのシナリオでも、リアクションには差がありませんでした。
プレゼントをもらって悲しそうな顔をしても、指を打ってニコニコしていても、15ヵ月の赤ちゃんは違和感なく受け入れました。
・生後18ヶ月の赤ちゃんの反応は・・
18ヵ月の赤ちゃんの場合は、まったく違う反応です。
目の前で起こった出来事と顔の表情が違った場合にはすぐに気が付いたのです。
また、信頼のおけるパパやママの反応もチェックして、安心感を得ようとする仕草も見られます。
さらに、悲しそうな顔への共感は、話の流れがあっている時だけに示すことも分かりました。
15ヵ月と18ヵ月というわずか3か月の違いですが、この実験では大きな違いがあることが分かりました。
これを踏まえると、予防接種のときには、15ヶ月まではママのスマイル作戦は有効ですが、18ヶ月以降の赤ちゃんは、ムリに笑顔を作らずに、頑張っている我が子をギュッと抱きしめて、気持ちに寄り添ってあげるのがよさそうです。
Photo by mulan