子育てに終わりはないとよく言いますが、本当にそうなのでしょうか。
一つずつ成長する子供を見ていると、いつか何かに終わりが来ると考えられるかもしれません。
・2人の子供を育てて感じられること
ある女性は娘さんと息子さんの2人の子供を育てていますが、今は甘えん坊だったりわがままだったりしても、いつかそのわがままに付き合う日が終わるのだろうと感じています。
家族みんなで公園に遊びに行く日も終わり、手をつなぎ合って歩くのも終わりが来るのだろうと感じています。
寝返りからハイハイへ、ハイハイからあんよへ、すべて終わりがあって始まりがあるというのです。
そして家族よりも友達や恋人と過ごす時間を大切にする日が来るのでしょう。
いつか結婚して新しい家庭を作り、家を出る日が来るのだと、未来は予想できます。
今は子育てに夢中でイライラして将来のことなど考えられないくらいに忙しいかもしれませんが、必ず終わりが来ると気づくと驚くといいます。
・過去を見ること、未来を見ること
子供が今の状態でいるのは一生ではありませんし、成長すれば親より大きくなるかもしれません。
その時手をつなぎたいと思ってもつなぐことはかなわないかもしれませんから、今できることを精一杯して後悔しないことが大切なのではないでしょうか。
子育てに追われ、あっという間に1日が終わっていく今も、いつかは過去の出来事に変わっていきます。
子供の健やかな成長を願いながらいつまでも変わらずにいてほしいというのは親のエゴかもしれません。
親の言葉をいつまで聞いてくれるだろうか、いつかは反抗することもあるだろう、親ではなく別の人を選ぶ日が来るだろう、そんな日が来ることが怖いと女性は言います。
しかし今過ごすこの時間が未来となり、過去を作り上げていくのだということは、時間を無駄にしないことで実現すると、だからこそ子供のわがままに付き合い、一緒に出掛け、手をつなぎ、抱きしめることが大切だと言います。
子育てはいつか終わるものなのか、終わりのないものなのか感じ方は人それぞれでしょうが、かけがえのない時間を大切にすることは共通することではないでしょうか。
Photo by Roseli A. Bakar