ダウン症の子供を抱える親御さんとお話すると大変そうだ、という印象を受けますが、それでも明るく振る舞う方は大勢います。
しかし障害のためにできるはずのことに参加させられなかったりするのも事実です。
・パーティに招待されなかった子ども
ある男の子はダウン症です。
クラスメイトが誕生日パーティを開いたところ、ダウン症の男の子だけが招待されなかったとして、その母親は怒りをSNSサイトにあらわにしました。
最初は母親一人だけが過剰反応していると思われていましたが、ダウン症であることや一人だけ招待されなかったということが分かると、母親の怒りに共感するという人が増え始めたのです。
この母親がダウン症の息子の誕生日パーティをしたときは、仲のいい友達を少数だけ招いた、小規模なものでした。
一方で、友達は、ダウン症の男の子以外、クラスメイト全員を招いており、一人だけ差別されていたことが明らかでした。
ではなぜダウン症の男の子だけが招待されなかったのか?
それはクラスメイトと違うからだと母親は考えました。
・ダウン症は怖くない
ダウン症を知らない人はダウン症の子供の接し方がわからず恐怖心を抱いてしまいます。
ですから今回も障害のことを理解していれば起こらなかったはずと考えるのです。
この母親自身も、ダウン症の子を産んだ時、ほかの兄弟と仲良くできるのか不安になったことがありましたが、ほかの子供たちと仲良く遊ぶ様子を見て安心したと言います。
ダウン症の子供は時に大人が考えもよらない反応をするものですが、誰とも変わらない夢、欲求を持っているのです。
この男の子も、いい人間関係を築き、愛情や絆の感じられる世界で生きたいと思っていると言います。
また、ダウン症の男の子の母親も、学校に行ってダウン症について理解してもらおうとしていなかった部分を反省し、今後ダウン症についてもっと理解を深めてほしいと親子で話し合ってみてほしいと願っています。
Photo by Heidi De Vries