しつけを行うとき、多くの親が子どもを注意することで良し悪しを教えようとします。
しかし、この注意、用いる言葉やその時の親の感情によって、叱ると怒るに分けることができます。
叱ることはしつけにとって良いことですが、怒ることはしつけにはプラスになりません。
・叱ることと怒ることの違い
同じ注意でも、叱るのと怒るのでは、子供の受け止め方は大きく異なります。
親にしてみればどちらも同じだと思われがちですが、どのように違うのでしょうか。
例えば子供が悪いことをしてしまった場合、親の怒りの感情に任せた状態で、子供に接するのが怒る。
いったん感情をリセットさせ、何が悪かったから注意されるのかを冷静に教えるのが叱るです。
親に怒られた子供は、親に恐怖心や不信感を抱くようになり、他人も信用できなくなってしまいます。
自分を肯定することができなくなるため、自分を好きになれず、精神を安定させることができません。
その結果、同じことを何度言っても理解できず繰り返してしまったり、周囲に対して怒りやすい子供になってしまいます。
・叱る時のポイントは
まずは子供が何かいけないことをしてしまったときに、後から注意するのではなく、その場で叱るのです。
周囲に迷惑をかけた場合、謝ることを強要する親も多いですが、謝らせても同じことは繰り返してしまいます。
子供が自分から謝らない場合無理強いはせず、その場は親が謝りましょう。
叱る時は冷静に、否定的な言葉は使わずに、どうして叱られるのか、どうすればいいのか、親の気持ちなどをしっかり伝えます。
長々としからず、端的な言葉で注意し、叱った後は抱きしめてあげると子供は安心します。
怒らなければ子供には通じない。
学校など社会に出ると怒られるときも出てくるのだから、起こることに慣れさせることも大切という人もいます。
しかし、社会で怒られても家に戻れば自分を愛してくれる人がいるという安心感は、子供にとっては大切なことです。
叱るべき時は叱り、決して怒らないようにしてください。
Photo by Natalia Wilson