出産直後のお母さんは、喜びにあふれています。
しかし、家に戻り育児の日々に突入すると、出産の感動や子供のかわいらしさよりも、育児の心身的疲労が出てきてしまいます。
心身が疲れると心や体の不調となって現れます。
産後鬱は早期発見がカギです。
早めに産後鬱の初期症状を見つけて適切な対応を行うことで、みんなが穏やかに過ごせるようになるのです。
・産後鬱はいつごろからなるのか
産後2~3日の内に現れる、なんとなく気分が落ち込む、楽しいと感じられないという気持ちは、マタニティブルーと呼ばれ、多くの人が体験します。
マタニティブルーは一過性のもので、子供がかわいらしい表情を見せてくれたり、日々成長していく我が子を見ていれば自然に治まっていきます。
マタニティブルーは、出産後の急激なホルモンのバランスの崩れによるものが大きいです。
その為、ホルモンバランスの変化に体がなじむことで解消していくのです。
一過性のマタニティブルーとは違い、気分の落ち込みがなかなか収まらない、身体的な症状も現れる場合は産後鬱と呼ばれるものです。
ホルモンの急激なバランスの変化だけでなく、育児での心身的疲労なども重なり発症します。
その為、産後鬱は本人より周囲のほうが先に気が付くことがあります。
育児の疲れも重なることから、産後鬱は出産後2~4週間目くらいから発症するケースが多いです。
・産後鬱は本人は自覚しにくい
育児で疲れるのは誰もが同じことと考えて、心身的に疲れていても頑張ってしまうお母さんが沢山います。
産後鬱の症状は、寝つきが悪くなったり体がだるい、疲れが抜けない、イライラが収まらない、悲しい気持ちが受けない、などの症状がみられます。
しかし、本人はただの疲れだと軽くとらえてしまいがちです。
些細なことですぐ家族にイライラをぶつけるようになった、食欲が急に変化したなど、普段の様子と違う様子が見られたら、産後鬱の可能性が高いです。
休息をとってもなかなか憂鬱な気分が抜けない場合には心療内科などの治療をお勧めします。
産後鬱から死を選んでしまう人もいるので、早めの対応が必要です。
出産したばかりのお母さんは24時間休む暇のない育児で、心身共に参っています。
たまには周囲の家族が、育児や家事を分担してくれたり、子供の面倒を見てあげるなどの協力をしてあげてください。
お母さんだけの時間を作り、気分転換を図ることで、産後鬱も改善していきます。
Photo by Beth