小さい子供は好奇心が旺盛で、手に取ったものをなんでもなめたり口の中へ運びたがります。
ずっと見守っていてもちょっとした隙にものを飲み込んでしまったということもあります。
このような時どのような対策をとったらいいのでしょうか。
・飲み込んだものによって処置は異なる
飲み込んだとわかったらまずは口の中をチェックして、異物などが残っていないか確認します。
残っている場合には、口の中をかきだして口の中をきれいにします。
そのうえで飲み込んだものに応じた応急処置を行います。
飲み込んだものをはかせる応急処置を行う人が多いですが、毒性の強い薬剤などは吐かせず、何も飲ませない状態でそのまま救急車を呼んでください。
何を飲んだのかもわからないまま苦しんでいる場合も同じです。
大きなものを飲み込んで軌道がふさがってしまっている場合、命に係わることも多いため、子供を抱き上げた状態で背中の真ん中を数回たたくと気道確保ができます。
飲み込んだものをはかせるときにも有効な方法です。
・中毒性の強いものは何かを飲ませて薄める
家庭内で使用されている防虫剤や漂白剤、ホウ酸団子やシャンプーやリンスなどは、水などを飲ませて体内の毒性を薄めて医療機関を受診してください。
ただし、タバコや吐かせることで食道などを傷つける恐れのあるものは吐き出させてはいけません。
また、タバコのニコチンは水などに溶けてしまうため、タバコの場合は逆に何もしないですぐに病院を受診してください。
飲ませるものは水が良いですが、水がそばにないというときには牛乳でも構いません。
しかし、防虫剤だけは消化を促進してしまうため、牛乳を飲ませてはいけません。
3歳くらいになると、直径約4センチ、長さ約6センチほどの大きなものでも飲み込んでしまう可能性があります。
その為目を離さず、それでももし飲み込んでしまったときにはすぐに対処することが大切です。
Source:
政府広報オンライン「ボタン電池や医薬品、タバコなど 子供の誤飲事故にご注意を!」
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201509/2.html#anc04
Photo by Ryan Ruppe