寝る子は育つという言葉が昔から使われていたように、子供にとって寝ることは成長する上で非常に大切なことです。
夜寝ることももちろん大切ですが、日々成長を見せる子供たちにとっては、お昼寝も非常に大切なことなのです。
・お昼寝による効果
子供は体の機能が完全ではないため、少し動くとすぐ疲れてしまいます。
その為、夜以外にも睡眠を取ることによって、体の疲れを取り、抵抗力を高めてくれます。
また、人間の体内リズムでは本来であれば、お昼前後と夜の2回眠気が来ます。
その為、お昼寝をしないで何かをすると、本来の体内リズムが壊れ、夜の眠りの質も悪くなるのです。
夜の眠りの質が悪くなれば成長に必要な成長ホルモンの分泌も悪くなるため、成長が遅れてしまいます。
睡眠時間が多いほど、記憶や感情にかかわる脳の海馬の体積が大きくなり、学習能力が高まるといわれています。
昼寝の前に絵本などの読み聞かせをして寝かせることで、子供の語彙力や感情表現が豊かになる効果もあります。
・お昼寝のタイミング
理想的なのは、朝起きてご飯を食べたら午前中は思い切り遊び、昼の12時頃から2位間ほど眠ります。
それだけでは睡眠は不十分ですので、夜は10時間くらいの睡眠が確保できるように早めに寝ます。
昼寝のタイミングが早すぎたり、寝たからといって起きるまで寝かせておくと、夜眠れなくなるので注意が必要です。
本来であれば就学時まで昼寝は大切な時間です。
しかし、幼稚園に入るとお昼寝の時間はありません。
お昼寝をしなくなったからといって、幼稚園から帰ってきて昼寝をさせてしまうと、生活リズムが崩れてしまいます。
昼寝をしない生活リズムができたら、夜の就寝時間を少し早めに取り、質の良い睡眠をとれるようにしてあげましょう。
今は大人でも昼の作業効率や学習効率を高めるために20分程度昼寝をさせているところもあります。
大人でも必要な昼寝は、子供の成長にとってなくてはならない存在なのです。
Photo by Donnie Ray Jones