乳幼児突然死症候群(SIDS)の恐ろしさは、子どもを持つママなら誰でも知っています。
なんの前触れもなく、主に眠っている赤ちゃんの呼吸が止まって、そのままなくなってしまうのです。
そのため、赤ちゃんの呼吸を5分おきに確認していたママも少なくないのではないでしょうか?
せっかく「赤ちゃんがぐっすり眠ってくれたから」と、寝室に寝かせておいても、見えない赤ちゃんが気になって、何度もチェックして、家事が進まなかった経験はないでしょうか?
そんなママに代わって、赤ちゃんの呼吸、心拍数、体温を、ずっと見守ってくれるモニターが、海外で開発されました。
「コクーン・カム・ベイビー・ブレス・モニター」
アメリカの Wearless Tech が開発。
まだ日本では販売されていませんが、「コクーン・カム」は注目の新技術として、タイム誌など、世界中で取り上げられています。
●カメラだけで「赤ちゃんの呼吸」「心拍数」「体温」を認識
通常のベビーモニターは「赤ちゃんの様子を見る」「音で知る」しかできませんでしたが、このコクーン・カムは、カメラで映すことで「赤ちゃんの呼吸」「心拍数」「体温」まで、把握でき、いつでも確認できるのです。
寝室に設置された、コクーン・カムのカメラが、まず、ベッドの上の赤ちゃんの胸を識別します。
そして、胸の伸縮運動を測定して、どの深さ、どのペースで呼吸をしているか、リアルタイムでグラフを表示しながら、ずっと監視してくれます。
●ママのスマホでいつでもチェックできる
その呼吸や体温などのデータや、赤ちゃんの姿は、アプリをインストールしたママのスマホから、すぐに簡単に確認できます。
もし赤ちゃんの呼吸が異常に高い、または低くなった時には、ママが持っている携帯デバイスにアラートが送信されます。
ベビーモニターをわざわざ持ち歩かなくてもいいので、「モニターを置き忘れて泣き声に気づかなかった」ということもありません。
●余計な器具不要!赤ちゃんも安全・ラクちん
また、器具を赤ちゃんに取り付けることなく、離れた場所に設置されたカメラだけで呼吸の確認ができるので、器具が赤ちゃんに巻き付くなどの事故もなく、安心です。
もちろん、毛布や布団などがかかっていても、ちゃんと呼吸を識別することができるそうです。
これは高性能カメラにより小さな動きも検知できるからなのだそうです。
●ママの声も届く
双方向の通信ができるので、泣き出した赤ちゃんに、「ちょっと待っててね」とママがマイクで声をかけてあげたり、子守歌を歌ってあげることもできます。
●24時間のビデオ撮影もできる~虐待予防にも
さらに、過去24時間までさかのぼって、赤ちゃんの監視映像を録画して、確認することができます。
そのため、海外では、ベビーシッターのチェックにも使用されています。
ペットや、きょうだいのいる家庭でも、赤ちゃんに影響がないかチェックすることができますね。
●アメリカ amazonでも人気
このコクーン・カムを実際に使った人の感想も好評なようです。
「夜中に赤ちゃんの呼吸の心配をせず、ぐっすり眠れるようになった」
「離れている赤ちゃんを起こさずに、かわいい寝顔をいつでも見ることができるのも嬉しい」
「赤ちゃんの体に機器を取り付けることなく、体調を監視できるところが、他のモニターにはない素晴らしい機能」
(amazonレビューより)
ちなみに、アメリカ amazonでは$149.99 。
日本円にすると1万7千円前後。
ベビーモニターにしてはお高めですが、24時間休まずに赤ちゃんの命を見守ってくれることを思えば、高すぎることはありません。
海外で評判のいいベビーモニターはやがて日本でも発売されるようになることが多いので、この「コクーン・カム」もいずれ、日本でも販売がスタートするかもしれません。
早く日本に上陸するといいですね!
Source:
https://cocooncam.com/
Main photo by Oleg Sidorenko