母乳が出ないからミルクだけど、なんだか申し訳ないという方もいれば、母乳以外飲んでくれなくて大変、という方もいます。
共通して気になるのは赤ちゃんがきちんと育ってくれるのか、ということですが、どちらでも問題ありません。
・昔は米のとぎ汁を使っていた
まだ離乳食が始まっていない赤ちゃんに米のとぎ汁を与えるというのはいささか不安ですが、特に戦時中はそれだけ深刻だったようです。
空襲後に物資が手に入らない、近所の人からもらい乳ができない、ほかの乳を手に入れる手段がないという時、最終手段として米のとぎ汁が使用されていました。
ただ当時は切羽詰まった状況に追い込まれる人が多かったということもあり、生米を赤ちゃんに与えるようなものですから今は止められています。
・母乳もミルクもメリットがいっぱい
現在は手軽に粉ミルクが手に入りますし、栄養不足になることはよほどのことがない限りありません。
そのため母乳が出る人は出ますし、出なくても粉ミルクを上げることができます。
母乳はママが取った栄養素をそのまま赤ちゃんに与えることになりますので栄養が足りているのか不安になることもあるでしょう。
ですが健診で特に発達に問題がないと言われれば大丈夫ですし、ママが持っている栄養は優先的に赤ちゃんに与えられるようです。
粉ミルクも赤ちゃんの発達に必要な栄養素を詰め込んでいますし、成長に合わせて変えることができますので、メリットは大きいのです。
母乳育児が推奨されがちな時代ですが、それだけ今の世の中が豊かになったということでしょう。
母乳でもミルクでも、赤ちゃんの健やかな成長を願ってあげてみてはいかがでしょうか。
Photo by Valentina Yachichurova