突発性発疹というのは、生後6ヶ月から2歳ぐらいまでの赤ちゃんに発症することが多いウイルス性感染症です。
ただしいきなり発疹が出るのではなく、初期症状は突然の高熱で、38度以上の熱が出ます。
高熱が出るとまず風邪を疑うかもしれませんが、突発性発疹の場合は単純に熱だけで、鼻水や咳などの症状は出ないので比較的簡単に見分けることができます。
と言っても、発熱などの症状は風邪と似ているので、突発性発疹かどうかを判断するのは、発疹が出てからというのが一般的です。
熱は3日から4日続いて平熱に戻っていきますが、発疹が発症するのは基本的に熱が下がった後、半日から1日ほど経ってからです。
熱が下がって安心したところに発疹が出るので、ママは焦ってしまうかもしれませんが、この発疹は特にかゆみなどはありません。
ですので寝ている時に引っ掻いてしまうなどの心配もなく、基本的には薬をぬらなくても自然に治っていきます。
赤ちゃんの7割がかかると言われる突発性発疹ですが、この病気のワクチンはないので、治療をするとしても症状に対しての対処療法になります。
熱が高ければ解熱剤、下痢をしている場合は下痢止めなどで対処しますが、特に問題がない場合には薬は使いません。
また感染したとしても、必ず高熱が出たり発疹が出るというわけでもないので、気がつかないうちに治ってしまうこともあります。
ただ高熱が出た場合、熱性痙攣を起こしてしまうこともあるので、発疹よりも熱に対しては注意が必要です。
あまりにも辛そうだったり、手足が硬直した場合はすぐに病院で診てもらいましょう。
Photo by Juhan Sonin