いくら同じ親から生まれた子どもであっても、運動神経も同じとは限りません。
お兄ちゃんは運動神経がいいけど弟は運動ができない、あるいはその逆というのはよくあることです。
よくテレビでアスリート一家、というのを見ますが、実は兄弟間で運動神経に差があることのほうが多い、ということを覚えておくと親御さんも楽でしょう。
親御さんで多いのが、あの子はできるのにこの子はできない、この子は足が速いのにあの子は遅い、などと子供同士を比べてしまうことです。
ですがそれは親御さんだけの悩みではありません、できないほうの子どもも悩んでいるのです。
たとえば、上の子より下の子のほうが運動神経が良い場合、弟あるいは妹は運動神経がいいから、自分のほうが年上なのに、弟あるいは妹に足の速さも抜かれたし、逆立ちもできない、など、自分のほうが年上だというプライドが傷つきます。
また下の子どもより方が上の子どものほうが運動神経が良い場合、下の子どもは上の子どもを知る周囲の人間から、どうしてあなたはできないの?と比較されて傷つきます。
なぜできないのかと聞かれても、どんなに努力してもできないものはできないのだと、自分の中でその答えを押し込めてしまうのです。
親御さんも周囲の人間と同じように攻め立てるのではなく、できない子のフォローをしてあげることを考えましょう。
たとえば長所を見つけてあげることが有効です。
優しい、人の気持ちを考えて行動できる、小さい子の面倒をよく見てくれるなど、何でもかまいません。
自分にもいいところがあると自信を持てるようにケアすることで、コンプレックスにしないようにしてあげてくださいね。
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