感受性豊に育てるためには、自分そのものが、物事をどう感じるかを育ててあげるということです。
つまり、自分自身を育ててあげるということになります。
自分が泣ければ、過剰に干渉されてしまうと、自分自身を喪失します。
自分がきちんと周りから愛されているということが分かれば、自分ができるのです。
自分に自信を持てることは自由を感じることです。
周囲の眼を気にして行動を制限してしまうのと、相手のことを考えて行動することは違います。
自然と自分の中でどのように感じていくかということが育てられれば、それが感受性豊かな子、ということになるのではないでしょうか。
感受性豊である、ということは相手のことを考えられるということです。
自由の意味を履き違えてはいけないのですが、好きにできる、やりたいようにできる、ということではなく、責任と義務を生じる自由が本当の自由だといえるでしょう。
注意したいのは、うちは放任主義だから、という親御さんです。
よくうちの子手がかかって仕方ないんだよね、という親御さんがいますが、放任主義のまま放っておき、子供が愛されていないと感じてしまうことで、欲求不満を感じてしまうのです。
過剰な干渉もこれと同じです。
子供の感受性を豊に育てるためには、親も感受性豊かになることです。
子供の目線に立って、様々な発見をして見ましょう。
雨が上がったから虹がきれいだね、桜がきれいに咲いたね、わんわん可愛いね、お友達と分けあっこして食べようね、兄弟で仲良くおもちゃを使おうね、人に会ったら挨拶しようね。
つまり、日常生活の当たり前、が感受性を育てることにつながるのです。
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