子どもはどんどん大きくなりますが、成長の過程を見てみると、1年でこんなに大きくなるのかと思うくらい身長が伸びます。
子どもの成長に関わってくるものは決して一つではなく、両親からの遺伝、ホルモンや栄養に運動、発育状況などによってまったく結果は違います。
そして何より成長に欠かせないのが成長ホルモンです。
成長ホルモンというのは視床下部から分泌され、薬物や睡眠、運動によって分泌が進みます。
また成長ホルモン放出ホルモンが視床下部から分泌されると下垂体を刺激し、さらに成長ホルモンが分泌されます。
すると血流によって肝臓などに運搬され、体の組織が反応、ソマトメジン-Cという物質が作り出されるのです。
そうなると骨の成長のメインとなる細胞が刺激され、分裂を繰り返して骨が伸び、身長も伸びていきます。
なお子どもの成長には1年でどのくらい伸びるかという目安があります。
たとえば3~4歳で5.8cm、4~5歳で男の子は5.1cm、女の子は5.4cm、5~6歳で男の子は4.6cm、女の子は5.1cmと言う目安となっています。
この目安は医師が低身長の診断を下すときの参考資料にもなっており、標準身長と照らし合わせながら見て行きます。
では成長ホルモンはどのようにすれば分泌されるのかと言うと、運動と睡眠がもっとも大きいです。
運動を十分にしている子どもは寝つきがよく、早く寝ることができますから自然と早起きになります。
成長ホルモンは22時から2時にもっとも多く分泌されますので、この時間に質の良い睡眠を取っていることが大切なのです。
子どもの成長を促がしたいなら、成長ホルモンは欠かせない存在なのです。
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