子供に夜更かしをさせるべきではないといいますが、夜更かしをすると子供の成長にどのような影響が与えられるのでしょうか。
簡単に言うと、子供の骨や筋肉、脳の発達を妨げてしまうことになります。
なぜ夜更かしが子供の成長に大きな影響を与えるのかというと、通常人の眠りは徐々に深くなっていき、もっとも深くなるのが2~3時間後と言われています。
その間成長ホルモンが分泌されるのですが、特に分泌量が多くなるのがこの2~3時間後の深い眠りの時間帯だといわれています。
特に夜10時~朝2時までは成長ホルモンの分泌が盛んになると言われていますので、夜8時頃に眠ればちょうど夜10時~朝2時に成長ホルモンのいい影響を受けることができるのです。
成長ホルモンはただ体を大きくするだけではなく、免疫力をアップしたり、疲れを癒したり、傷などを治したり、脂肪を分解したりする働きも持っています。
実際にアメリカで調査したところ、夜更かしをする子供の肥満度は非常に高かったのだそうです。
子供は疲れないと思われがちですが、子供は大人以上に体力が低く、疲れやすいものです。
その疲れを癒すのも睡眠であり、成長を進めるのも睡眠なのですから、親が子供に早寝早起きの大切さを教えてあげるといいでしょう。
他にも夜更かしをすると記憶力をつかさどる海馬が発達せず、記憶力が低下するといわれています。
また心身が不安定になりやすく、忘れ物が多くなる、朝しゃきっとしていない、生活態度や言葉遣いが悪いと言ったことがあります。
子供の身体および精神の成長のためにも、睡眠は非常に大切な要素なのです。
寝付きが悪い子には、ぜひ、可能な限りママも一緒に早寝してあげてください。寝かしつけた後に家事をしようと思っていると、子供にも緊張が伝わり、寝られなくなることが多いようです。ママ自身が開き直って寝てしまうと子供も安心して眠れるでしょう。
Photo by Leonid Mamchenkov