子供が昼寝をしてくれると、その間はゆっくりと一人の時間を楽しんだり、家事をまとめて片付けたりできるので大助かりですね。
ですが、昼寝は単にママの時間ができたり、子供が眠がるから寝させるというだけではなく、昼寝自体に子供への効果や効能があるのです。
人間にはもともと備わっている生体リズムがあり、眠くなる時間というのも決まっています。
人間が眠気を感じるのは、夜中の3時から6時、そして昼の午後2時から4時にかけてなので、お昼の後に眠くなるのは自然なことです。
このリズムを守ることで体の機能が正常に働くのですが、昼寝には、夜の睡眠の質を高め深い眠りになるという効果があるのです。
つまり子供にきちんと昼寝をさせることで、夜もしっかり眠れるようになりますから、睡眠障害を防いだり成長や発育を促進することにもつながるのですね。
子供は年齢が上がるごとに昼寝の時間は減少していきますし、遊びに夢中になり寝るのを嫌がるようになります。
これは自然なことですが、昼寝をしない子供というのは、不安や恐怖心が増加したり、好奇心がなくなったり、問題を解決する能力が低下してしまうことが分かっています。
子供にとっての昼寝は、精神を安定させたり、健全な心を育むという効果も持っているのです。
できる限り昼寝をさせてあげた方が、周りに対応する力、自分から積極的にアクションを起こしたり、自主的に悩みや問題を乗り越える力が育まれるといえそうです。
ただし、寝つきの悪い子は、本人が眠くてもなかなか寝られないものです。
習慣として昼寝の前に絵本を読んであげる、パジャマに着替える、部屋を静かに、涼しく暗くする、など寝やすい環境を整えてあげましょう。
それでも眠ってくれない場合、あまりママが必死になると逆効果ですので、神経質に必ず寝させようとがんばる必要はありません。
Photo by Kelly Sue DeConnick