子供を叱るのは実はとても難しいことです。
感情的になって子供を怒ることと、子供を躾けるために正しく叱ることは、似ているようで大きな違いがあります。
叱ることはとても難しいものの、子供が悪いことをすれば親は叱るのが当然です。
しかし最近のママの多くは、子供を正しく叱れないようなのです。
今の子育ての現場では、親が子供を叱ることができない、もしくは叱れない、といったとても奇妙な状態になっていると言うのです。
これはテレビや本などの影響も大きいようで、有名な教育研究家などが、叱らない子育てについて語っていることがあげられます。叱らない子育て論なるものが普及しているようで、ガミガミと頭ごなしに叱るのは子供を萎縮させるだけ、という考えのママが増えているようなのですね。親が叱らない子育ての意味を取り違えているケースもありえます。
叱らない子育て論は、<頭ごなしに怒りつけたり、人格否定するのではなく、まず子供がどうしてそんなことをしたか聞いて、子供の心に寄り添う。その上でダメなことは言い聞かせる>ということのようです。
しかしこの叱らない子育てと、悪いことをしても叱らない、という自由奔放な放任にも見える子育てが、混同されているケースも見受けられます。両者は全く意味が違いますね。
子育ての中で最も悩むのがこの叱るということではないでしょうか。
正しく叱るためには、叱る側である親が冷静であること、またそれだけの生活態度を示すことが必要となります。
しかし親も人間ですから、時には感情的になって頭ごなしになって叱ることもあるでしょう。
ここで大切なのは、子供への愛情があるかどうかではないでしょうか。
愛情を持って叱ることや、子供の言い分もしっかりと聞いてあげるなどの態度が大切になってくるでしょう。
あまりにも一般論に流されないで、自分なりに子供に愛情を持って向き合うことが子育てでは大切ですね。
Photo by USAG- Humphreys