女性からすると、子供が生まれるのであればタバコを止めるのは当たり前のことです。
タバコは吸っている本人ではなく、副流煙の方が害が大きいとも言われていますから、いくら直接吸い込むわけではないとしても止めてもらいましょう。
と言っても、禁煙というのは喫煙者にとってはものすごく大変なものです。
それに、男性というのは、自分のタバコが、奥さんのお腹の中の赤ちゃんに影響を与えるという認識が薄かったり、タバコの害への意識が低いので、妊娠しても赤ちゃんが産まれても、なかなかタバコを止めてくれないのですね。
とはいえ、絶対に止めてもらうようにしましょう。
ただ、いくら「体に悪い」と言ってもそれでは止めてくれません。
喫煙者であってもタバコが体に良くないということは分かっていますし、生活習慣病などのリスクが高まることも分かっています。
その上で吸っているのですから、タバコの健康被害を訴えても止めることはないでしょう。
それよりも、タバコの副流煙や喫煙者の息によって、子供がどのような影響を受けるかを説明してあげるのがおすすめです。
男性はタバコによってどのような害があるのか、具体的に分かっていないことが多いので、それを教えてあげましょう。
副流煙を吸う子供には次のようなリスクがあります。
1)乳児突然死症候群が起こりやすくなる
2)喘息や気管支炎などの呼吸器の病気にかかるリスクが高まる
3)ニコチンなどの有害物質が赤ちゃんの脳に蓄積して知能低下などの影響を及ぼす
これらの障害は、タバコを吸ってなくても起こりうるかもしれませんが、もしタバコを吸っていたために我が子にこんな現象が起こったら、自分やパパを責めずにいられるでしょうか?具体的に教えてあげると男性も危機感を覚え、止めようと決心できるようになるでしょう。
間違えないでほしいのは、吸う場所を変えても、害が減らないということです。
家の外で吸っても、部屋に戻って数分間はパパの呼気にタバコの煙が含まれています。ある研究によれば、喫煙者の子供のニコチン汚染は、たとえ屋外で吸ってもタバコ汚染は7倍になるのだそうです。家の埃や家具類に、ニコチンなどが付着して、常に子供を脅かしているからです。
「パパのお口からタバコの臭いがする」という状態では、子供に煙を吸わせているのと同じなのです。もちろん、換気扇や空気清浄機ではタバコの害は防げません。
もしパパが「子供を守るためにはどんなことでもしたい」「子供の才能や健康を害することをしたくない」と考えているなら、やるべきことはまず禁煙することです。
Photo by Ecohen