子供が足を痛がっているけれど外傷はないし腫れている様子もない、骨折や捻挫をしたわけではなさそう、そんなときに疑うのが成長痛です。
成長痛は子供の大半が抱えるものですが、医学用語ではないためどこまで成長痛と認めるのかが難しいところです。
しかし成長痛を抱える子供の多くが骨端症という症状を抱えており、骨の成長の発端となる柔らかい骨端部分に負荷がかかることで炎症を起こしてしまっているのです。
成長痛は子供が成長する上で痛みが現れますが、医学的な定義はありません。
その特徴として、夕方から朝にかけてひざ周辺が痛む、かかとが痛む、股関節や付け根が痛む、足の甲が痛むということがあります。
すべての症状が現れるわけではなく、どれか11つという場合もあれば、2~3個現れることもあり、症状は人それぞれです。共通していることは下半身に症状が現れるということです。
特に幼児期はひざの周辺に痛みを感じることが多く、初めて成長痛を目の当たりにした親御さんはあわててしまいます。
しかし症状が出る時間は30分~1時間程度ですから特に心配することもなく、様子を見て翌朝病院に行こうと思っても、その頃には症状が治まっているのです。
他にも自律神経が関わって成長痛を引き起こすことや、神経質だったり甘えん坊の子供は心意性の成長痛を引き起こすことがあります。
どのタイプかは子供によって異なりますので、親御さんが見極め、正しい対処をしてあげることが大切といえるでしょう。
もちろん、骨の未熟な幼児は、高いところから飛び降りたりするだけで簡単に骨折することもあるので、痛みが続くようなら必ず整形外科などの病院で診察してもらいましょう。
Photo by Loren Kerns