イクメン=育児に積極的な男性ということばも定着し、家事の得意な男性も増えてきました。
周りのママたちの会話にも優秀なパパがよく登場したりします。
子供を預けてネイル、週末はご飯を作ってくれる、公園に子供を遊びに連れて行ってくれる…。
けれど一方で、そんなパパはまるで別次元の話。「うちはうち!よそはよそ!」と腹をくくらないとやっていけないママもたくさんいます。
母子家庭ではないけど、旦那には何も頼れない、そんな家庭が意外と多いのです。
彼女たちはどういった環境でがんばっているのでしょうか。
まず、パパの仕事が激務、または不定期で、ほとんどいなくて、家にいる間も休ませないといけないパパ。
そんな家庭のママは「結婚当初から仕事が大変なのは承知していたので仕方ない」「パパはお金を稼ぐ担当」と覚悟を決めています。でもたまによそのパパがうらやましくなることもあります。
また、パパが心身の病気により自宅療養中、または仕事にいくのがやっと、という家庭も同様でしょう。
パパががんなどの病気で、子供に悟らせまいとママが明るく元気にふるまったり、パパがうつ病などの場合、ママは家事育児をすべて自分で引き受けるうえ、パパのカウンセラーにもなってあげなくてはならず、自分まで参ってしまいそうです。
治療費の工面に走り、身も心も限界というママも少なくないでしょう。
他には、家庭内別居中で、夫婦のコミュニケーションがほとんどない、というママもいます。離婚まで考えていたり、パパと会話をすることすら苦痛、という関係もあるでしょう。
そして、おそらく最も多いのが、亭主関白でわがままなパパ、というケースです。
スマホをいじる時間はあっても、子供は見ない。仕事が休みでもゴミ捨てすらもしない。自分が具合が悪いと大げさにアピールするのに、ママが病気でもご飯の一つも作ってくれない。
家事を頼まれると不機嫌になったり、いつまでもやらない、やってもひどい仕上がりで、結局ママがやり直す羽目になる、指摘すると喧嘩になる…。
そんな事が続いて、もう家事分担をあきらめているママも多いのではないのでしょうか。
特に共働きの家庭で、家事・育児をしないパパに、ストレスが溜まっているママは多いようです。
実際は、話で聞くほど世の中はそんなに家事マメなイクメンばかりではないし、よそのパパもそんなに優秀ではありません。同じ境遇でがんばっているママもたくさんいます。本当につらい時は家事を手抜きして、疲れをため込まないよう自分をいたわってあげましょう。
Photo by ^@^ina (Irina Patrascu Gheorghita )