日本の夏の猛暑は、大人でもかなりの体力を消耗してしまうものです。
昼間の気温が下がらない熱帯夜が続けば、睡眠も十分に取れず、子どもも次第に体調を崩してしまうでしょう。
だからといってしっかりとエアコンの効いた部屋で子どもを毎晩寝かせるのは、身体のだるさ、夏バテなどの体力低下につながるのでおすすめできません。
暑くてなかなか寝付けない子どもには、どんな対策方法、寝かしつけの方法があるのでしょうか。
●空気の流れをつくる
まずは、外の空気をしっかりと部屋に取り入れることが大切です。
外に出れば涼しいのに、部屋に戻ると熱気がこもっている、ということが特にマンションでは多いものです。
たとえ熱帯夜でも、外気温が28度以下の場合には、窓を開けてしっかりと外気を部屋に取り込むだけで、快適に眠ることができます。
●扇風機を使う
外気を取り込むためのポイントは、風の通り道を作ることです。
部屋の窓を対角線上に開け放っておけば、外からの空気が通り抜けます。
しかし、窓がい一つしかない場合や、風が一切吹かない夜もあるでしょう。
そんな時には、窓を背にして扇風機をかけましょう。
直接、風が当たらないようにしましょう。
逆に、窓の外に向かって、扇風機をかける方法もおすすめです。
こうすることで、室内に風は起こりませんが、室内のよどんだ空気が外に追い出され、他の窓から自然に新鮮な外気が入ってきます。
部屋の向きや、その日の風向きを見ながら調整するといいでしょう。
●体の熱をとる
また氷枕や保冷剤を活用するのもおすすめです。
ハンカチなどで包んで、おでこに乗せたり、脇の下などに挟むと、体温が下がるのでとても快適に眠ることができます。
●冷感の寝具を使う
寝具も暑さ対策のものがたくさん販売されているので、利用してみるのもおすすめです。
冷感のシーツやタオルケットも人気です。
さらに、敷布団の上にござを敷くだけでもかなり快適になりますし、最近では竹シーツなどもあります。
竹特有のひんやりとした肌さわりで、寝付けない子どもをサポートしてくれます。
●無理をしない
それでも熱帯夜で熱がこもって、寝苦しいと感じる場合は、無理せずエアコンを使うようにしましょう。
●水分補給も忘れずに
また、子どもは寝ている間に汗をかき、大量の水分を失うので、寝る前にしっかり水分補給しておくことも大切です。
Photo by Andre Mouraux