ハウスダストの主な原因は、家の中に無数に生息しているダニやダニの死骸、糞、飼っているペットや人間のフケ、部屋の中のカビと言われています。
これらを吸い込むことによってぜんそくを起こしたり、アレルギー反応を起こしたりします。
特に、ダニはハウスダストを餌にして、湿気が多く暖かいところを好む特徴があります。
つまり、人が生活しているスペースはダニにとって恰好の繁殖地となっているわけです。
中でも布団やカーペットには、湿気が多い上に、ダニの餌となる人間のフケなどがあることから、ダニの生息が多くなっています。
子供は大人より身長が低いので、常に大人よりも床の近くで呼吸をしています。
カーペットや布団の上を歩いたり、はしゃいだりした時、舞い上がるダニの死骸や糞を真っ先に吸いこんでしまうのは、身長の低い子供たちなのです。
そんな子供たちをハウスダストから守るためには、吸引力の強い掃除機などでこまめに掃除をすることです。
畳やカーペットの掃除機のかけ方にもコツがあります。
掃除が苦手な方や忙しい方は、掃除機を早い速度でスライドさせていませんか。
これでは掃除機をかける意味がありません。
畳やカーペットなどは、ゆっくりと掃除機をスライドさせて同じ箇所を数回往復するようにします。生きているダニはさまざまな物にからみつく力が強いので、ゆっくりと数回往復して掃除機をかけて吸い込む必要があります。
なお、ダニは熱に弱いので、布団乾燥機にかけるのはダニ対策に有効ではありますが、死骸を残しては効果半減です。
布団乾燥機をかけた後は掃除機をかけ、ダニの死骸や糞などをしっかりと除去してあげましょう。
1日の中でも長い時間、布団に顔を添えて眠っている子供達のためにも、布団の掃除も怠ってはいけません。
アレルギー反応を引き起こしやすい子供達のために、できる範囲でハウスダストを除去し、ダニが生息しにくい清潔な環境作りをしていきましょう。
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