どんなに自然分娩を希望していても、帝王切開になる可能性はあります。
日本では5人に1人が帝王切開での出産をしていて、出産数自体は減少しているのですが、帝王切開による出産は、過去20年間でなんと2倍にまで増加しているそうです。
これは、赤ちゃんと母体に安全な出産が重視されるようになったことと、医療技術の進歩によって、より安全な手術が可能になったことが増加の原因となっているようです。
逆子や多胎妊娠などによる予定帝王切開と、母体や胎児に危険が迫った場合、緊急に帝王切開になるケースがあります。
ブラジルのように、帝王切開することが、お金持ちのステータスとして流行している国もあるようです。経膣と違って、膣が緩むことがないので、産後も性生活の心配がない、というのが好まれる理由です。ブラジルでは56%が帝王切開というから驚きです。
しかし膣の変化というのは、ほとんど迷信のような俗説だといわれています。
ここで気になるのが、帝王切開での出産の場合には、家族の立会いができるのか、また、一人目が帝王切開だと二人目以降も帝王切開になるのかどうか、などではないでしょうか。
また、帝王切開ではお腹の切ることになるのですが、切り方には違いがあるのでしょうか。
ここでは、簡単に帝王切開に関する基礎知識をご紹介しましょう。
まず、立ち会い出産ですが、これは出来ません。
開腹手術をするのですから、基本的にはこれは一般的な手術と同じように、家族の方は、待合室で赤ちゃんがお腹から出てくるまで待つことになります。
病院の方針によって出来る病院もあるようですから、病院に訊いてみると良いでしょう。
一人目が帝王切開の場合、二人目以降も帝王切開になることが多いといわれていますが、、これは必ずしも帝王切開になるわけではありません。
帝王切開後の経腟分娩をVBACといいますが、病院によって行っているところがあります。しかし、傷口が裂けるなどのリスクもあるので、念のため次も帝王切開での出産を希望する人が多いようです。
また、帝王切開の切り方には、横切開や縦切開がありますが、各病院や医師の方針や帝王切開の原因などによって異なってくるようです。
Photo by Erin