2~3時間ごとの辛い授乳もいつまでも続くわけではありません。
母乳や粉ミルクだけで栄養が足りるのは生後6ヶ月くらいまでで、それからは、おかゆや野菜スープなど少しずつ離乳食を食べながら、母乳や粉ミルクだけでは足りない栄養を摂ることになります。
辛い授乳ともお別れする日がいつかは来るのですが、この時期は、それぞれの子どもによって、またはママの判断で卒業の仕方が違います。
ママの都合や判断で授乳を止めることを断乳と言い、子ども自らが母乳を欲しがらなくなるのを卒乳と言います。
ママが強制的におっぱいを絶たせる断乳は、おもに1歳から2歳位の頃で、離乳食やミルクで十分に栄養が摂れるようになってからです。
仕事に復帰をするためだったり、ママの治療や服薬、他にもさまざまな理由で断乳をするのですが、やはり、子どもはまだまだおっぱいを欲しがって、夜中でもずっと長時間泣いたりするので、断乳をするのはママもかなりの覚悟が必要になります。
特に添い乳で寝かしつけをしている場合は、数日間、泣かせる準備もあった方がいいかもしれません。
そのような、どうしても断乳をしないといけない、といった理由がない場合には、自然に子どもがおっぱいを卒業出来るまで待つ、卒乳をするママも増えているようです。
卒乳の一番のメリットは、やはり子どもに負担がないことです。
無理やり、おっぱいを絶たせる断乳は、親も大変ですが、子どもにもかなりの精神的なショックがあります。
しかし卒乳であれば、それぞれの子どもに合わせた離乳が出来ます。
2歳を過ぎてもおっぱいを欲しがる子どももたくさんいますが、これは母乳からの栄養を摂るためよりも、安心したり、ゆっくり眠るための精神安定のための要素が大きいものです。
あまりにもいつまでもおっぱいを欲しがる我が子を心配になるママもいますが、大抵は幼稚園などにあがって、周囲のお友達がおっぱいを飲んでいないのを見ると、自然と欲しがらなくなるものなので、それほど心配しなくても大丈夫です。
Photo by Raphael Goetter