お箸やフォーク、歯ブラシなどの細くて長い日用品は身近にたくさんありますが、これは小さな子どもにとっては凶器となることがあります。
盆踊り大会に遊びに来ていた男児が綿菓子を食べていたところ、その綿菓子に使われていた割り箸がその男児の喉に刺さってしまい、頭蓋骨にまで貫通、死亡してしまうという、とても悲しい事故が十数年前にありました。
綿菓子を買ってもらった男児は、割り箸をくわえたまま走り回り、うつ伏せに転倒、その弾みでくわえていた割り箸が喉に刺さったのです。
病院に搬送され、すぐに割り箸は除去されたものの、割り箸の先が脳に突き刺さったまま残されていたことが分からず、その後死亡してしまいます。
子どもを持つ親としては、直視したくないような忌まわしい事故ですが、何も特別な事故ではなく、小さな子どもであれば、十分に起こってしまう可能性があります。
死亡する事例は稀ですが、小さい子どもの細長い割り箸や歯ブラシなどでの事故はあとを絶ちません。
歯ブラシがのどに刺さってしまう事故も多く、特に2歳児は全体の75%を占めているそうです。
小さなころからの歯みがき習慣は大切なことですから、2歳くらいから、自分でも歯みがきをするようにと、しつけるママも多いかと思います。
しかし、ここには思わぬ危険があるので注意が必要です。
歯みがき中に歯ブラシが口の中に刺さってしまう事故は、特に5歳以下の子どもに多く、中でも頭が重いために、よく転びやすい1歳児、2歳児は注意が必要です。
歯みがき中には決して目を離さないことや、子どもの手の届くところに歯ブラシを置かないなどの対策が必要です。
小さいうちは『座って歯磨きをする』としつけている家庭もあるようです。
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