乳幼児のヤケドの事故は特に秋冬に多発します。
秋から冬にかけて暖房器具やポット、加湿器などの、熱を発する家電をたくさん使用するようになります。
これらの家電製品は、乳幼児にとっては危険がいっぱいです。
まずは蒸気の出る家電製品によるヤケドに注意しましょう。
ポットや加湿器、炊飯器からは水蒸気が出ますが、好奇心旺盛な子どもはついつい蒸気孔に手を出してしまい、ヤケドをしてしまいます。
また、ストーブなどの暖房器具やアイロンに触ってしまいヤケドをする事故も多いです。
ママやパパは十分に注意が必要です。
他にも、食事が並んだテーブルクロスをひっぱってしまい、熱い汁物をかぶってヤケドをするケースもあります。
さらに、お風呂場での熱湯によるヤケドもあります。
中でも蒸気でヤケドをするのは、2歳未満の乳幼児に特に多く、皮膚の薄い乳幼児のヤケドは、重症になりやすいことも知っておきましょう。
このような乳幼児のヤケドで多い部位は、手の指や手のひら、腕などです。
もしも、子どもがヤケドをしたら、とにかく水で冷やすことが大切です。
ヤケドをしたらとにかく素早く水道水をかけ続けて患部を冷やして、そのあとは病院に行きましょう。
アロエなどの民間療法もありますが、これらはヤケドを悪化させるケースもあるので、病院で適切な処置をしてもらいましょう。
処置の仕方を誤ると、傷跡が残りやすくなります。
そして、ポットや加湿器、炊飯器、暖房器具などは、好奇心旺盛な子どもの手の届かないところ、見えないところに置くようにしましょう。
どんなに大人が気をつけていても四六時中、子どもを見張っているわけにはいきませんから、置く場所に十分注意することで、乳幼児のヤケドを防止することができます。
また動き回る1歳前後になったら、これらは熱くて危険なもので、触ると痛いのだと、ママが険しい表情で教えておくことも必要です。
Photo by Fred Hsu