産後ママが体のケアで気をつけたいもののひとつに悪露(おろ)と呼ばれるものがあります。
特に初産のママは悪露に関する知識があまりなくて、産後、その量に驚くことが多いようです。
悪露は産後に子宮から生理の時のような血が排出される状態を指すのですが、排出されるのは産後に使われなくなった胎盤や卵膜、子宮内膜などです。
血液も混ざっているため、においが気になるケースも多く見られますが、普段の生理と同じような感じだとイメージしておけばそれほど慌てずに済むでしょう。
ただ、明らかに異臭がする場合などには一度病院で相談した方が安心できると思われます。
悪露はそれほど長くは続かないと言われていますが、産後すぐに排出され、産後2日から3日はもっとも量が多く、色も赤いことが特徴的です。
この時期は産褥ナプキンなど、おむつのようなサイズのナプキンを使用します。
その後は個人差もあるのですが、徐々に量が減少し、色も褐色に変化して落ち着き始め、産後3週間することには黄色や白のおりもののような状態へと変わります。
量が減り続けて4週目にはほぼ悪露の症状はなくなると言われているので、この時期になっても大量の悪露があったり、臭いが強い場合には病院で相談してください。
中には胎盤がきちんと排出されずに子宮内に残ってしまう胎盤遺残と呼ばれる症例もあると言われています。
胎盤遺残が起きてしまうと悪露が続いてしまい、子宮の機能が回復しないばかりか、感染症を起こしやすくなるリスクが高まるだけでなく、産褥熱などの原因にもなると言われているため、悪露が続いている場合には放置しないことが大切です。
Photo by Brian