冬の風邪は咳あるいは鼻水から始まることが多く、子どもは熱を伴うこともよく見られます。
というのも冬は室内が乾燥しやすくウィルスが繁殖しやすい時期だからです。
外が寒いので家に帰ったら家の中を暖房器具で温めるのですが、そうすると湿度はどんどん下がり、乾燥してしまいます。
乾燥特に湿度が40%以下の状況ではウィルスは水分蒸発とともに軽くなり、地面に落下するまで30分以上かかります。
空気中を浮遊するということはそれだけ鼻や口に近いところにたくさんのウィルスがいるということです。
またウィルスの繁殖は15度以下で活性しますから、冬はウィルスが蔓延しやすい状況だと言えるでしょう。
では冬の風邪を予防するにはどうすればいいのかというと、帰宅したら手洗いうがいを徹底しましょう。
外で口から入り込んだウィルスが風邪を発症させるまで時間がかかりますので、帰ってきてからうがいで口の外に洗い流してしまうのが適切です。
またドアノブ、つり革など様々な場所にウィルスはついていますから、手洗いをして殺菌しましょう。
ウィルスは15度以下で繁殖しますので、防寒することは大切なことですが、体を温めることは抵抗力を挙げることにもつながります。
またウィルスは湿度に弱いので部屋の湿度が50%以上になるよう加湿器を使用するといいでしょう。
加湿器で足りない場合は洗濯物を干す、濡れたバスタオルなどを干しておくのがお勧めです。
喉が渇いてもウィルスは活性化しますし、体の渇きは風邪につながりますので、水分補給も忘れないようにしましょう。
Photo by Andrew Vargas