赤ちゃんはまだ体温をコントロールする機能が未発達なので、着るもので親がコントロールしてあげなくてはいけません。
ですので、寒い冬は靴下を履かせるのが当たり前と思いがちですが、現代の住環境では必ず履かせなくてはいけないということはないのです。
昔は今ほど暖房設備がしっかりしていませんでしたし、すきま風などもあったので、靴下で寒さから守ってあげる必要がありました。
しかし現代は床まで暖かい暖房もありますし、すきま風もありません。
着るものの保温性も優れているので、家の中にいる限りは赤ちゃんが寒い思いをすることもなく、しもやけになることもないでしょう。
赤ちゃんに限らず、人間というのは体内の熱を足の裏から発散しています。
体内が熱くなりすぎると、足の裏から発散することで体温を調節するので、温かい室内で靴下を履かせてしまったら熱がこもる原因になります。
女性の場合、末端冷え性が多く足先が冷たいため、赤ちゃんにもきちんと靴下を履かせなくてはいけないと思っている方も多いようです。
ですが赤ちゃんはただでさえ体温が高いですから、靴下まで履かすと熱がこもって具合が悪くなることもあります。
暖房が効いている部屋で床も冷たくないなら、基本的に靴下は履かせなくて大丈夫です。
逆に体育館や公民館のように広い空間ですきま風も多いようなところでは、温かい服装だとしても靴下も履かせてあげた方がいいですね。
つまり一概に赤ちゃんに靴下は必要ないというのではなく、シチュエーションに合わせて履かせるかどうかを決めるのが、赤ちゃんが快適に過ごせるポイントになるのです。
Photo by Lorenzo Massacci