日本人の赤ちゃんのお尻には蒙古斑(もうこはん)という青いあざがありますが、これは成長とともに消えていきます。
蒙古斑が出来るのはお尻や背中だけとは限らず、他の部位に出る事もあり、時には虐待によるアザと勘違いされる事もあります。
●蒙古斑ができる原因は?
黄色人種の赤ちゃんの9割は蒙古斑ができると言われており、あったとしても特に問題ありません。
原因はメラニン色素がうまく排出されず、真皮層にたまってしまう事で起こります。
成長ともに消えていきますが、中にはお尻や背中以外の場所にも蒙古斑が出る事があります。
個人差もありますが、手足や上半身に出る事もあります。
黄色人種の場合は特に珍しい事ではありませんが、白人の多い欧米では、蒙古斑を虐待によるアザと勘違いされ、通報される事も少なくありません。
日本に住んでいる限り蒙古斑で通報される事はありませんが、通常とは異なる位置に出た場合は勘違いされる可能性も否定出来ません。
●異所性蒙古斑への対処法
お尻や背中以外の場所にできる蒙古斑を、異所性蒙古斑といいます。
蒙古斑は遅くとも10歳頃までには消えていきますが、異所性蒙古斑の場合、完全に消えずに残ってしまいアザのように見えてしまう事もあります。
服で隠れる部分ならまだいいのですが、手足のように見える部分にあると、それが子どもにとってコンプレックスになる可能性があります。
もしも濃く残ってしまうような場合は、レーザー治療も可能です。
異所性蒙古斑があると思われる場合は、勘違いを防いだり、他の病気と間違えないためにも、蒙古斑であるかどうかを医師に確認する事が大切です。
Photo by Jundy Tiu